はるまで、くるる。 感想
今回はいつ買ったのか覚えていない(多分GWか何かしらのセールで)500円で買った「はるまで、くるる。」の感想です。
あらすじ
とある事情。
とはいっても、それがどういう事情によるものなのかは、俺にも説明不可能なんだけど……。
とにかく俺は4人の女の子達と人里離れた場所で長い春休みを過ごすことになってしまった。
どれだけ人里離れているかというと、まずコンビニなんかは当然ない。
携帯だってないし、やけに性能のいいノートパソコンは山のようにあるけど、ネット環境はない。
そこにあるのは、温泉宿みたいな大きな寮舎と、廃校寸前っぽい校舎。
休み中の田んぼと、実った冬野菜が並ぶ畑。
遠くに見えるのは雪を頂いた青い山脈と、綺麗に澄んだ海。
……そして、空の果てまで続く、見たことのないほど高い、用途不明の煙突。
ファンタジックな出来事も、SFちっくな出来事も、ミステリーみたいな出来事もなく、
それなりにいろいろありながらも俺は4人の女の子と平穏な毎日を
過ごしていたつもりだったが、それは大きな間違いだった。
女の子の1人。無茶なことをしがちな静夏が、唐突に言ったのだ。
「ここをこの男のハーレムにするわ!」
ハーレムって言ったら、あの……その……。ええええっ?!
いったいハーレムが何を意味するのか、俺は服を脱ぎ始めた静夏に教えられることになって……。
感想
買ってすぐに遊んではいました。が、ぶっちゃけて言ってしまえば序盤のハーレムエロがだるすぎて一度休止していました。FF14だったり色々落ち着いてきて続きに手を出したわけなんですが、ハーレムエロプロローグが終わってから面白いんですよね。(つまりは序盤の掴みが悪かった……)
キャラクターたちはそれぞれ何かしらを抱えていていたりするので、なんのためにいるんだお前みたいなことは起きなかったのは良かったです。
本作はループもので終末世界のシェルターで永遠を生きる物語。最初にあの謎の塔が目に入ってきて、絶対になにかこの世界には秘密があると思わせて話が進んでいく。それぞれのヒロインの話に関わるにつれて、世界の秘密についてのヒントが少しづつ出されていく点については面白い。
自分自信でなにがどーのこーのと考えながら進めるのは久しぶりのゲームで楽しかったですね。
シリアスがあれば反対に日常やコメディ要素があるのは萌ゲーなのであるはあるんですけど、よくある雑学とかだったり、いつもどおりのエロゲって感じでした。
最終的には地球は別の銀河系へ移動することで地上で暮らせるようになり、主人公とヒロインたちが始祖として生きていくって感じのハピエンです。
ヒロイン
春海
可愛らしい見た目とは裏腹に殺人欲を持っている恐ろしい女の子。
私は見た目が好きだったのでこの子から始めたんですが、進めば進むほど不穏になっていくけれど、主人公が強引に理由付けをして解決してしまう話。
攻略が終わってから、とある場面で「胸を揉まない」選択ばかりしていたら夜這いをされてそのまま刺され殺されました。笑
一番パッとしなかった女の子。
選択肢を色々選んでいたら必然的に二番目に攻略することになった。
真冬の腹が異様に出っ張った死体の中からは時計が出てくるというトンデモストーリー。ちなみにコレは謎技術で粉にした時計を注入させて再生させたらしい。
ここではループ世界であるということが明らかにされる。
冬音
特に選択肢はなく、いつの間にか冬音√に入っていたので3番目に攻略することになった女の子。
ココからは怒涛の種明かし。長い時間の間を管理者として生きてきた冬音。8000年も生きてきたらそりゃ気が狂って自殺もしたくなるだろうなと思いながら、主人公に管理権限を渡すと。
その結果として主人公も狂人と化してしまう場面もいくつかありますね。
私だったら200年ぐらいで死んでしまいそう。(また生き返るけど)
静夏
メインヒロイン。可愛い。
記憶には残らないけど、さようならをするところがめちゃめちゃ鳥肌モノ。
主人公を支える一役を買っていたので正直一番好きかもしれない。(浮気)
最後までやって思ったこと
ループをするということはプレイヤー自身がシェルターの観測者であり、データ収集をする神的な存在なんじゃねぇのとか思っていました。
結局コレはミスリードであって「人類は滅亡していて、シェルター中にいる人たち」の話でした。超次元テクノロジーのおかげでそのシェルターは3ヶ月を永遠とループし、何が起きても全てが元通りになると。だから死んでも怪我しても全ては元通りになる。
冬音√で死んで管理者権限が主人公に移ったのも春海に殺されても元に戻っているのもそれ。
この世界って本質は「魂」ではなくて「身体」と「心」にあるんですかね。正直そこまでは私では難しくて考えられないですけど。
どうしてそう思ったのかってのは、主人公の全ては静夏が救っているからなんですよね。